青木設計事務所の建築ブログ

静岡を拠点に活動する青木設計事務所のブログです。 家づくりをしながら考えていることや実家の井川のことなど 日々を綴ります。

ホームページ:http://aokiarchi.jp

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この度、月刊誌建築ジャーナル2023年9月号に、青木設計事務所が12ページにわたりオールカラーで掲載されました!
近年手がけた住まいを中心に紹介されています。
写真は「スカイリビング-空と暮らす家」と「よし子さんの家」のページ。
直近に竣工した明王寺も掲載されています。
ぜひ雑誌をお手にとって見てください!


合わせて12ページの小冊子を刷っていただいたので、青木設計事務所のカタログとして10月から配ろうと思います。
ご興味のある方は下記アドレスにメールでお問い合わせください。



青木設計事務所
青木良介宛てメール
ryosuke@aokiarchi.jp






 

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現在発売されている「ガレージのある家 Best100 Vol.7」に
エンガワガレージハウスが掲載されています!
best100に選んでいただけてとても嬉しいです。
憧れのガレージハウスができるまでの経緯など描かれているので、ぜひ書店で手にとってみてください。


青木設計事務所







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青木設計事務所では、2023年の夏休み期間にオープンデスクを募集しています。
応募資格や期間指定は特にありません。
青木設計事務所の建築づくりに触れてみたい方であれば誰でもOKです。
主にやってもらうことは、模型製作、プレゼンテーション補佐、現場監理補佐、ワークショップ補佐になります。
この機会にぜひご応募ください。


連絡先:青木設計事務所 青木良介
メール ryosuke@aokiarchi.jp 
電話 054-267-1120 

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ちょっと前に行った建築展について書こうと思います。



「ヘザウィック・スタジオ展 -共感する建築-」

トーマス・ヘザウィック
ロンドンオリンピックの聖火台をデザインした人、と言えば分かる人もいるかもしれません。
僕はあの花束のような聖火台が大好きで、それをつくった人が建築家だったことにも驚き、日本で展示会があると知った時にこれは行かねば!と思い急いで足を運んだ次第です。


建築展のポスターにあるタイトルは「Building Souulfulness」
直訳すると「魂がこもっている建物」

展示会の中でヘザウィックさんご本人がしきりに言っていたことは、
「愛されない建物は壊される」という提言でした。

逆に言えば、愛される建物は残る、ということ。
30年~40年で壊して建ててを繰り返してきた日本ではあまりこの価値観は感じられないかもしれないけど、長く使われているものは建築に限らずみな愛されているものだと思います。
記憶に残り、愛される建物、1000年続く建物をつくる。
展示物に圧倒され、そんなことを本気で考えている人なのだと思い知らされました。


それから、魂がこもっている建物について語っていた部分で
「人が泣ける場所をつくる」という言葉が刺さって仕方がなかった。
病院の設計をするときのインタビューだったと思います。
根底にあるのは、単なる建物をつくるのではなく「感情の建築」をつくること。
この人の造っている建物は、大きいものばかりなのに人間の身体性(ヒューマンスケール)から離れないように小さなものの集合体(反復)としてデザインされているものばかりだと気付きました。
植物のような、生き物のような、誰も見たことのないような。
それは僕が最初に見たロンドンオリンピックの聖火台も同じで。
全てが繋がり出しました。

ヘザウィック・スタジオは、夢のある造形的な設計を、現実的に言語化して建築の一つの真理に辿り着いているように思います。
かつての建築の巨匠たちが言った「形態は機能に従属する」や「神は細部に宿る」と言った思想を、華麗に更新している。先頭を切っている世界的建築家でありデザイナーだと思いました。


そしてこの展示会を通して一番思ったこと
「建物はもっと人の心に寄り添える」



良介




 

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今年もお茶摘みの季節が来て、二日間かけて摘んで来ました。

週末に雨が続いていたためか、井川湖の水は満水で、エメラルドグリーンでした。
景色は水と山と空。
井川に行って農作業していると、自然の中で生かされているなと感じます。
できるだけ長く、この景色を守っていきたいです。

ただ、、お茶摘みは疲れますね、、
今年も全て手摘みで、黙々と摘み続けました。
それでも合計130kg摘めました!
今年も美味しいお茶が飲めそうです。

井川茶が飲んでみたい方や、井川でお茶摘み体験をしてみたい方がいたら
ぜひコメントください^ - ^




 

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「掛川の家」

上の写真は、外観と、木製建具設置の様子。
木製建具は立派なヒノキの建具です。
また、今回初めて網戸の桟を十字に切った意匠を採用していて、とても良い感じ!
深い軒が出ているので、大胆な木製建具を造ることができました。


下の写真は床にワトコオイルを塗っている様子です。
内部の木の塗装はみんなでDIYしました(写真は向こう側半分の床が塗られている状態)!
物価が高騰してるため、なんとか予算内に納めるように色々と工夫しています。

掛川の家、木のぬくもりと人の手のぬくもりが感じられる心地よい空間になっていると思います。



良介



 

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静岡の護国神社で年二回春秋に行われる手創り市
「ARTS&CRAFT 静岡手創り市」に、
今回は最近購入した一眼レフの新しいカメラを持って行ってきました。
商品を撮るわけにはいかないので、試しに風景を撮ってみたら、スマホカメラとの違いにびっくり!
高精細で、空気感までも写してくれました!
見える世界が変わるようです。
これから竣工する建物の写真も、このカメラで撮る予定なので勉強しなくては。
それにしても、春は森林浴が気持ちが良いですね!
自然が作り出す水辺の木漏れ日の空間は、居場所としてとても理想的で、人々が思い思いに座って過ごしているのをみて良いなと思いました。


良介



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掛川の家、この日は家族みんなでリビングの壁をDIY塗装しました。
塗料はDIYを推奨している「ポーターズペイント」という自然塗料です。
誰が塗っても良い感じのムラ感ある表情になるので、とってもおすすめですよ!
家に愛着も湧くし、家族の一体感も増す気がします。
研修に引き続き、子どもの芸術が爆発!すごく楽しそうにやってくれました(๑˃̵ᴗ˂̵)و 

この壁の他にも違う色を塗ったところもあり。
ここにしかない特別な空間になったと思います。
完成をお楽しみに! 

 

明王寺写真7
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明王寺書院庫裡の再建工事が完了し、先日落慶式が行われました。
この日はお天気にも恵まれて、良い門出となりました。
お昼ご飯にはお寺経営の「精進料理とどろき」さんのお弁当をご馳走になりました。
さらに感謝状までいただき、本当にありがたいです。

ご住職が挨拶で言われていたのですが、建物は建って終わり、ではありません。 
これから色々な方に使っていただけることで、明王寺が目指している「地域に開かれるお寺」になっていくと思います。
もともと明王寺には大変立派な山門や本堂があり、整えられた庭や池があり、立ち寄るだけでも心が洗われるような魅力のある場所でした。そこにこの度、訪れた人が気軽に座れる縁側と広間を持つ明るい書院ができました。オープンキッチンもあります。駐車場もあります。

少しずつ引越しその他の準備が進み、今後イベントも企画されると思いますので、機会がありましたら一度明王寺に来てみてください。
普段の何気ない日でも構いません。
きっと、あたたかく迎えてくれる場所と、人がそこにいます。
どうぞよろしくお願い致します。


明王寺googlemap
https://goo.gl/maps/GoSdYqMzcNFXHwfFA

明王寺ホームページ
https://buddhist-temple-3739.business.site/?hl=ja





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リノベーションの設計をさせていただいた施主さんに教えていただいた作家、十時孝好さん。
写真は施主さんが所有しているUSAGIの彫刻。
手前のウサギはなんと椅子なんです。
初めて見た時、フォルムも色彩も僕が目指す美の境地だ!と思うほど虜になってしまいました。

そして2月9日(木)〜2月20日(月)
鷹匠にある亀山画廊にて「USAGI  十時孝好展」がやっていることを教えていただき、いってきました!
画廊ではご本人にお会いできて、お話もできて、本当にありがたい時間でした。

生で見た数々のウサギたちは、まるで生きているよう!という感じではなく
とにかく美しかったんです、その存在が。
これはなんなんだろうと思っていたら十時さんが語ってくれました。
「生き物に近づけてはつくらない。近づければ近づけるほど、死に近くなってしまうから」
「だからウサギを作ろうとはしていない。木という素材と対話して、削り、木という素材と呼応して、色付ける。とことん木なんだよ」とおっしゃっていたのが印象的でした(曲解してたらすみません!)
何かっぽいものを作るのではない、と。
それはもしかしたらウサギなのかもしれないし、人間なのかもしれないね、と。

彫刻として重力にどう回答するかも重要、とのことでした。
素材との対話も重力への回答も、建築にも通じるなと思いました。

色への考え方も面白かったです。
最初は赤と向き合って、次に白、今は黒なのだとか。
赤は赤でも金をまぶすと優しくなったり、あえてツヤを出して鉄のように見せたり。
奥深い表現技法を聞いているだけでうっとり。

USAGIの目の話になった時に聞いたのですが、仏像は目の焦点が見る人と合わないように半開きで外向きに開いているそう。言われてみれば確かに!

己にしかできない表現を追求するアーティストのルーツは計り知れないものです。
とても勉強になり、創作意欲が増した1日でした。

期間中、十時さんは13時過ぎくらいからは毎日在廊されるそうですよ^ ^


良介







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