青木設計事務所の建築ブログ

静岡を拠点に活動する青木設計事務所のブログです。 家づくりをしながら考えていることや実家の井川のことなど 日々を綴ります。

ホームページ:http://aokiarchi.jp

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※撮影許可を得ています



写真は岐阜県にある伊東豊雄氏設計の「ぎふメディアコスモス」です。
昨日、岐阜で構造設計士との直接打ち合わせがあり、その折に構造設計士に紹介していただき帰り道に立ち寄りました。

僕はこれまでに伊東さんの建築は「せんだいメディアテーク」「多摩美術大学図書館」を見ています。
どちらも学生時代に観に行きました。もう10年以上前です。
その時の建築界は、アーティストの村上隆氏が提唱した「スーパーフラット」の概念を建築に応用した考え方が主流にあり、「森」のような均質的に見えつつも多様性の揺らぎがある空間づくりを、こぞってみんなが目指していた時代のような気がします。
せんだいメディアテークも多摩美図書館も、そのうねりのど真ん中につくられました。
どちらも「面白い空間」ではありましたが、概念が先行しすぎていて、また、ガラスと鉄とコンクリートが機械的で、人が空間に当てはめられているような違和感を感じました。あまり居心地が良い肌感覚の空間ではありませんでした。あくまで個人的にですが。

そして今回の「ぎふメディアコスモス」を体感して感じたことは、
「森」の系譜にあると思いつつも、木材や布を積極的に取り入れた温もりある素材感や、曲線曲面で構成される柔らかさ、本棚や布の傘を中心としたスケール感と身体性、そして傘の模様やサイン計画に遊び心や装飾性を感じ、僕の好みの建築になっていてびっくりしました笑。地元の学生たちや親子連れの人達が建築に包まれて居心地良さそうに過ごしていました。とても羨ましく、静岡にもあったらいいなと思いました。
この10年の建築の変化も感じました。

この10年といえば、明らかに建築界が変わっていったきっかけがあります。東日本大震災です。
この建築を設計された伊東氏は、東日本大震災直後に復興プロジェクトとして建築家の山本理顕氏、隈研吾氏、妹島和世氏、内藤廣氏に呼びかけ「帰心(きしん)の会」を結成。被災地の人々と相談しながら、コミュニティの中心となる場所をつくる「みんなの家プロジェクト」が立ち上げられました。
あの大震災を機に、建築に携わる者たちは、本当の建築の姿を考え続けています。
僕らのような小さな町の小さな設計事務所の建築士も同じ。
信じる建築は、建築家や評論家が評価する概念先行の機械的で空っぽな空間ではないはずです。
その空間を必要としている人達の生活に根付き、生きている空間であるはずです。
それは、その地域、その家族、歴史、時代、
そして人と向き合い続けて、僕ら建築士は自分たちの信念と共にそれぞれに違った答えを出していきます。

まとまりのない文章となりましたが、久しぶりの遠出で有名建築家の建築にも触れて刺激された1日でした。

Ryosuke



 

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みなさんこんにちは。
2021年も井川でお茶づくりするために、この日は肥料撒きです。

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2種類の肥料
一袋20kgあるので、運ぶのも一苦労です。

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肥料撒き専用の道具(背中に肥料を背負って重力でホース先から肥料を出す)に肥料を入れて、お茶の木の根元に巻いていきます。5月に元気なお茶が芽吹くように思いを込めながら。

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井川の風景にお茶畑は欠かせませんね。
ただ、お茶畑は管理するのが大変で、荒れてしまっている畑もあります。
世代や時代が変わる中で、先祖代々受け継がれてきたものを守ることは本当に大変なこと。
続けられる限り、建築と両立して家族と一緒に頑張ります^ - ^ 

Ryosuke



 

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じっくりコツコツと造ってきた木造住宅
「ながぬまのいえ」
木の架構が美しく生える建築になりました。
写真で一部をご紹介します。

景色を取り込みながらも、木のぬくもりに包まれるような居心地。
こだわった照明計画。
タイルの色彩や、屋根裏のロフト、富士山を眺める屋上、穴蔵の書斎など、遊び心をちりばめることも忘れずに。

施主様、施工者様のおかげで、設計時に僕らが思っていた以上の住まいになっています。
まだ外構工事が残っていますが、きっちり務めあげたいと思います。

Ryosuke

 

奥様と二匹の猫ちゃんのためのリノベーションです。
先日打ち合わせに行ってきました。
あいにく猫ちゃんはお留守でしたが、お話好きの奥様とは長いお付き合いになりそうです。

築30年を超える鉄骨造のお宅です。
この大きな吹抜け、天井高は高いところは6mを超える勢いです。
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現在は、二匹の猫ちゃんのための遊び場を兼ねたキャットウオークが備えてあります。
この吹抜けには、奥様のコレクションの絵画やステンドガラスの調度品を展示する
ギャラリーを計画します。
鉄骨の大胆な空間のリノベーションにワクワクしています。

さて、どんなギャラリーにしようかと現在思い巡らしている最中です。
下階をキッチン・ダイニング・リビングとして、上階をギャラリーとします。
ダイニングはアイランド?
ギャラリーへのアクセスは軽やかなスチール階段、螺旋階段?
もちろん、猫ちゃんの遊び場も考えなければなりません。

仕上げも重要です。
この際、床は思い切ってタイル張りや石張りも良いかも?
そんなことを思いながら計画中です。
徐々にご報告していきたいと思います。




nobu
 

このお酒は、火入れをする前の生酒です。
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以前、このブログでも紹介した 「夏詣酒」をくださったお客さんから、また頂戴しました。
「冬の月」いい名前です。
「夏」の次で、今回は「冬」です。
この時期でないと味わえない貴重なお酒です。
お月見でもしながら風情を味わってくださいという意味合いがあるのでしょうか。

口に含むと最初にピリッと痺れるような感覚があり、その後フルーティーな香りとほどよい甘さが口の中にひろがります。私は少し「甘口」のお酒が好きなものですから大変美味しくいただきました。
ありがとうございます。

お酒の「つう」は辛口派とよく言われますが、私は甘口派です。
手に入れるのは少し難しいのかもしれませんが、
「甘口」派の方には。ぜひ ともお勧めです。
一度ご賞味下さい。




nobu

地震大国と呼ばれる「日本列島」は、四つのプレート(巨大な岩盤)がぶつかり会うように囲まれた位置にあり、そのプレートの「ズレ」により大地震が起こると言われます。
2/13の夜に東北地方を襲った大きな地震は、この静岡を含めた東海地方にまでその揺れがあり緊張しました。そしてこの地震は10年前の東日本大震災時の余震と聞いて驚いています。報道によればマグニチュード9.0の大地震後数十年はその余震が続くとのことです。令和に入ってからも東北地方には頻繁に地震があったことを思い出しました。

現在、世界中が「コロナ禍」 にあり避難にもその感染には十分な施策が必要な状況です。このような事態になって、はたと緊急時の備えはどうだろうと確認してみました。備品自体を探しまわり、見つけてみれば賞味期限過ぎの食品であったりと、その準備の無さに自分に呆れるばかりでした。

過去の事例でも、歴史上の災害や記録をもとにそれらを皆が共有して、
日常的に災害時のための行動を訓練して、肝に銘じることで難を逃れた人たちが大勢います。
私は、事が過ぎると安心して忘れがちです。
災害を最小限にするには、
過去の事例、記録を忘れないように努めること。
その事を次世代に伝えていくことは、私たちの使命でもあります。
 
「備えあれば憂いなし」の諺があります。 
そんなことをあらためて自分自信に言い聞かせています。 



nobu 

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藤枝市に建つ新築住宅「藤枝のガレージハウス」
図面と予算がまとまり、着工の運びとなりました!

バイク仲間たちが集うための大きなパーゴラ屋根と横に長いガレージがある住まい。
バイクと人の動線やスケールに合わせた大らかな平屋建て。
シンプルながらも、家の半分がガレージ+αとする大胆な空間設計です。
楽しい想像を膨らませながら打ち合わせさせていただいております。
完成をお楽しみに^ - ^



 

築30年の「Oさんの家」のリノベーションです。
水廻りを中心に、キッチン・ダイニング:リビングのほか、浴室・洗面脱衣室・洗濯室、玄関廻りと大々的に改修していきます。 
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 写真は、リビング・ダイニング・キッチンの床・壁・天井を撤去した状態です。 
この当時は布基礎が主体でした。床下は乾燥状態も良く白蟻の心配はありません。
断熱のグラスウールもきっちり入っています。

大梁のたわみが懸念されたので、今回軽量溝型鋼を梁の両面にボルト締めにて固定しました。
端部は柱にボルト固定してあります。これで安心です。
これから、耐震補強も兼ねて構造用合板を壁に設置して仕上げをしていきます。
床は、再度水平を確認して根太組みの後、合板そして床板を張る予定です。
天井には、グラスウールを充填して断熱効果を高める予定です。 


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 これは、基礎補強の画像です。
一部、床に3mmほどの傾斜が生じていたため基礎の補強をしました。
中央の独立基礎のさがりが疑わしかったため、両脇の布基礎にホールインアンカーを施し、
スラブ配筋の後、厚さ250 mmのコンクリート打設にて基礎の一体化で対処したところです。

これから、本格的に工事が始まるので、進捗状況を紹介していきたいと思います。 
新しい空間は、自然素材と華やかなタイルで彩られていきます。



nobu 

「風呂と入浴」の記事を読みました。
入浴は人間にとって本来 「蘇生の場」であると言うことです。衛生的に身体を清めるだけではなく、気力を蓄え元気をつけ心身のコンディションを整えるための「英気」を養う場であるようです。

私にとっての 入浴と言えば、身体の汚れを洗い流し、気持ちもスッキリとリラックスして湯船に浸かりながら物思いにふけることもあれば、今日一日の良かったこと、悪かったことを考えたり、気分が良ければ鼻唄など歌ったりします。考えて見ればそれらはリフレッシュすることですから、まさしく「蘇生」だと思いました。この記事を読むまで考えもしませんでした。

私が育った田舎のお風呂は小判形の桧風呂 でした。鉄の釜が風呂桶内にむき出しのため体が釜に触ろうものなら熱くてたまりませんから気をつけながら入ったものです。浴室の床は土間、洗い場は木製スノコ、その隣にモザイクタイルの四角い洗面流し、着替えや下着をおく棚があり広さは3帖ほどの一室空間で、今風の浴室空間を先取りしていたように思います。
そんな浴室でもこんなふうに過去の記憶を呼び覚ましたり、懐かしい感情を引き出してくれます。湯船に浸かった時の「あ〜きもちい〜」の安堵感は誰もが体験していると思います。 

浴室は、最近ではFRP製のユニットバスを使うケースも多くなりました。在来工法にしろユニットバスを使うにしろ少なくとも外部との関係性や繋がりを考えることで、その空気感を自然と感じることができると思います。その心地よさは、機能性はもちろんのことメンタル面でもいつまでも記憶に残り、そこに浸りたいと思う空間になるはずです。

浴室は「蘇生」の場であることをもう一度見つめ、それを感じさせる空間造りが大事なことと思いました。




nobu 

この歳(65才)になって初めて宮崎駿原作・監督の「風の谷のナウシカ」を観ました。
皆さんもご存知の通り40年も前に造られ大ヒットした映画です。
人間の私利私欲の果てに環境が破壊され、 人間の暮らしが一変した物語です。
汚染から身を守るためにマスクをつけた姿は、現在の状況下とまさに重なります。

主人公のナウシカが、腐海という汚染された森は、実はその森自らその犠牲となり
地下へ清らかな水を湛えた美しい世界を造っていることを知り、
これから何をするべきかを悟る物語です。

ある作家の言葉に、
「先人の失敗や努力を知ることで大切にするべきことがはっきりしてくる」とあります。
その言葉と同様に、この映画は宮崎駿監督から私たちへのテーゼとも言えます。

高度経済成長とともに置き去りにされてきた環境破壊は、
50年も昔ですが私がまだ中学生の頃、汚染された空として「スモッグ」、工場用排水により汚染された川・海に堆積した「ヘドロ」、全国的規模に広がった「公害病」と、そんな言葉がメディアに登場しました。

利便性を追求するあまり、反省されることなく私達は現在も同じ過ちを犯しているのかもしれません。
その文明に私もドップリと浸かっている有様です。
この歳になって初めて、環境に優しい 生活とは何か?もう一度考え直さなければなりません。

そんな気持ちにさせてくれた映画でした。



nobu 

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