青木設計事務所の建築ブログ

静岡を拠点に活動する青木設計事務所のブログです。 家づくりをしながら考えていることや実家の井川のことなど 日々を綴ります。

ホームページ:http://aokiarchi.jp

明王寺写真7
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明王寺書院庫裡の再建工事が完了し、先日落慶式が行われました。
この日はお天気にも恵まれて、良い門出となりました。
お昼ご飯にはお寺経営の「精進料理とどろき」さんのお弁当をご馳走になりました。
さらに感謝状までいただき、本当にありがたいです。

ご住職が挨拶で言われていたのですが、建物は建って終わり、ではありません。 
これから色々な方に使っていただけることで、明王寺が目指している「地域に開かれるお寺」になっていくと思います。
もともと明王寺には大変立派な山門や本堂があり、整えられた庭や池があり、立ち寄るだけでも心が洗われるような魅力のある場所でした。そこにこの度、訪れた人が気軽に座れる縁側と広間を持つ明るい書院ができました。オープンキッチンもあります。駐車場もあります。

少しずつ引越しその他の準備が進み、今後イベントも企画されると思いますので、機会がありましたら一度明王寺に来てみてください。
普段の何気ない日でも構いません。
きっと、あたたかく迎えてくれる場所と、人がそこにいます。
どうぞよろしくお願い致します。


明王寺googlemap
https://goo.gl/maps/GoSdYqMzcNFXHwfFA

明王寺ホームページ
https://buddhist-temple-3739.business.site/?hl=ja





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リノベーションの設計をさせていただいた施主さんに教えていただいた作家、十時孝好さん。
写真は施主さんが所有しているUSAGIの彫刻。
手前のウサギはなんと椅子なんです。
初めて見た時、フォルムも色彩も僕が目指す美の境地だ!と思うほど虜になってしまいました。

そして2月9日(木)〜2月20日(月)
鷹匠にある亀山画廊にて「USAGI  十時孝好展」がやっていることを教えていただき、いってきました!
画廊ではご本人にお会いできて、お話もできて、本当にありがたい時間でした。

生で見た数々のウサギたちは、まるで生きているよう!という感じではなく
とにかく美しかったんです、その存在が。
これはなんなんだろうと思っていたら十時さんが語ってくれました。
「生き物に近づけてはつくらない。近づければ近づけるほど、死に近くなってしまうから」
「だからウサギを作ろうとはしていない。木という素材と対話して、削り、木という素材と呼応して、色付ける。とことん木なんだよ」とおっしゃっていたのが印象的でした(曲解してたらすみません!)
何かっぽいものを作るのではない、と。
それはもしかしたらウサギなのかもしれないし、人間なのかもしれないね、と。

彫刻として重力にどう回答するかも重要、とのことでした。
素材との対話も重力への回答も、建築にも通じるなと思いました。

色への考え方も面白かったです。
最初は赤と向き合って、次に白、今は黒なのだとか。
赤は赤でも金をまぶすと優しくなったり、あえてツヤを出して鉄のように見せたり。
奥深い表現技法を聞いているだけでうっとり。

USAGIの目の話になった時に聞いたのですが、仏像は目の焦点が見る人と合わないように半開きで外向きに開いているそう。言われてみれば確かに!

己にしかできない表現を追求するアーティストのルーツは計り知れないものです。
とても勉強になり、創作意欲が増した1日でした。

期間中、十時さんは13時過ぎくらいからは毎日在廊されるそうですよ^ ^


良介







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「掛川の家」の内装の壁の仕上げの一部をDIYで塗装しようと考えています。
そこで「ポーターズペイント」 
研修を受けた施主だけが購入できるDIY専用の自然塗料です。
人の身体にも優しい材料のため子どもも一緒に施工することができます。

この日は親子で塗装研修に参加!
子どもは 芸術が爆発していました🤣
本番が楽しみです。


良介



 

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三島にある川の上を流れるイタリアンレストラン
ディレッタントカフェ(dilettante cafe)に行ってきました。 
新年の始まりは三島大社に行った後に、このカフェに行くことが自分の中でここ数年の恒例になっています。

この日はランチを食べ終わってから、上の階にあるWaltz (ワルツ)というカフェandレンタルスペースにも行ってみました。なんと同じオーナーさんが経営されているとのこと。
階段を上がるとそこは一階の水辺の空間とはまた違い、上空の隠れ家のような空間がありました。
アーチ窓がとても可愛らしく、それにステンドグラスやタイル、洋書の壁紙、美しい家具など、センスが溢れていました。
コーヒーを飲みながら内装のタイルや家具について定員さんと話をしていたら、下の階からオーナーの四宮さんがやってきて!ひょんなことから僕も自己紹介をすることになり、、興味を持ってもらえたのか色々とお話することができました。
ディレッタントの建物はもともと美容院だったようで、カフェを始める前に周囲からは「あんなところはやめておけ」と言われていたそうな。
あの水辺と線路の交差する場のポテンシャルを見抜いていたことがすばらしいし、内装も友人の建築士の方の協力のもとご自分で手がけられたとのことで脱帽。それになんと、料理は独学で学んだのだとか!
なんだか、とても勇気をもらえました。
新しい何かを始めてみる勇気を。
さらに四宮さんは「生まれ変わったら建築士になりたいんです」と言うくらいの建築通だったのです。
中村好文さんのレストランだとか、藤森照信さんの美術館など話は展開し、なんとも楽しい時間でした。

店内の写真を撮り忘れちゃったけど、ディレッタントもワルツもどちらも良いので、ぜひ行ってみてください!


良介




 

年賀状事務所2023まぶち


みなさま、明けましておめでとうございます。
2023年が始まりました。
年末年始は紅白と箱根駅伝をみて、ゆっくりと過ごせました。
あと、映画スラムダンクを観に行ったり。
昔から親子共々好きなんです。映画はもちろん最高でした。
パンフレットと書籍re:SOURCEも読み込んで、井上雄彦氏の創作への情熱を感じ、
モチベーションがかなり上がっています!
常に挑戦する気持ちで今年も過ごしたいです。

本日から事務所を開けてスタートしています。
仕事関係の方々、お問い合わせの方々は、ご遠慮なくご連絡ください。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


青木設計事務所
青木信浩+青木良介 



 

56C167EA-FCDB-4D73-8513-382683F11DBF 「大地の五億年」本のタイトルに惹かれて購入しました。

サブタイトルにあるように、土と生き物たちのせめぎ合いが綴られた本です。
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億年前の地球は海と岩石に覆われていたようです。太陽系誕生の時期と重なります。

そして五億年前、バクテリアが海の中で誕生し酸素が造られ、ここに生物(植物、動物、全ての生き物)の死骸が堆積して土となったとあります。


五億年の年月を経るなかで恐竜、魚類、哺乳類、植物、昆虫に至るまであらゆる生き物の死骸が土と共に堆積して現在の肥沃な土壌が作られました。そして私たちが生きるための大地が形成されたと有ります。その恩恵からこの地球には、今なお人間に限らず、動物、植物と生き物が生息することができます。


500万年前、この地球に人類が生を授かったばかりに、この自然な輪廻を損なうようなことになりつつあります。


空、海、大地。
この自然の繋がりは地球で生きる全ての生き物が共有するものです。


資源を大切にすること。

エネルギーを無駄にしないこと。

食料をむやみに廃棄しないこと。

日頃特に注意しないことにも少し目を向けるようになりました。
 



2022が終わろうとしています。
某国の蛮行に始まり、物価高騰、襲撃事件、コロナ蔓延、円安、防衛費、政治不信、
etc。私たちの日常生活に直結し脅かされる事案ばかりです。建築業界も厳しい一年でした。


皆様にとってこの一年はいかがだったでしょうか。良い事も悪い事も多々あったと思います。それら全てを今日の大晦日で切りをつけて、新たな年を希望を持って迎えたいです。


些末なブログですがアクセス下さった皆様にお礼申し上げます。

皆さま良いお年をお迎えください。

そして来年もまた、引き続き青木設計事務所をよろしくお願い申し上げます。



2022.12.31
青木設計事務所
青木信浩・青木良介 

青木設計事務所ではインスタグラムもやっています。
未発表の建物もこれから載せていきますので、ぜひチェックしてみてください^ - ^

インスタグアムにて「#青木設計事務所」で検索!



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この画像は、井川からの帰り道に偶然鹿の親子に遭遇した時のものです。
静岡に向け運転していたところ50mくらい先、初めに母鹿が現れました。車を止めると身動きもせずじっとこちらを見ています。その直後、後ろに小鹿が現れたのです。あまりの偶然に携帯でシャッターに納めました。

井川ー静岡間のこの路線では、よく野生の動物に遭遇します。最も多いのがサル、その他カモシカ、キツネ、タヌキ、ウサギといろいろな動物たちに出逢います。
野生動物との出会いは、いつも突然の出来事で一瞬驚きと感動を覚えます。大概の動物が様子を伺うように一度こちらを見つめます。目と目が合いすぐさま逃げるでもなくその後ゆっくりと林の中え消えて行きます。
余韻を残して再び運転するのですが、
満足感と共に何か得したような気分になるのは、私だけでしょうか。



nobu


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ホームページを更新しました。

「まぶちの家」

「+ギャラリーリノベーション」
「藤枝のガレージハウス」
「永楽町アパートメント」

以上4つの建物がホームページに仲間入りしました。
ぜひご覧ください。 



 

今日は、漆喰壁の下地・下塗り状況をお伝えします。

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 ベテランの左官職人遠藤さんが、楽しそうに下塗り用の漆喰を攪拌機で捏ねています。
「仕事は楽しくやらねば良いものはできないよ」と話しかけているようです。

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下塗り前の壁のボードが張られた状況です。

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客間、広縁のボード下地、一部漆喰下塗りが終わっています。養生テープもしっかりできています。左官工事、塗装工事の仕上がり具合は「養生6割、職人技4割」と言われるくらい養生は大事な仕事です。

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玄関及び広縁廻りの下塗りが終わりました。

漆喰壁は、出来るだけ大きな壁を避けることが重要です。上塗りを施すにあたり、その乾き具合を自らの経験と職人技からその時期を見計らい 、時間をあまり掛けずに壁面を一気に仕上げることが「こつ」とも言われ仕上がりの精度も上がります。
そのため大きな壁は出来るだけ避けて真壁造りとし、柱・鴨居・梁でその大きさを計らうことも設計の重要なポイントです。
次回は漆喰の仕上がりをお伝えします。





nobu 

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