nobuとRyosukeの建築ブログ

静岡を拠点に活動する青木設計事務所の建築ブログです。

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W邸が、本日発売の「季刊誌ガレージライフ:ガレージのある家 vol.20に掲載されました。RC造の平屋というちょっと贅沢な住まいですが、プランはいたってシンプルで、中庭を介して家族の気配を感じられるコートハウスです。外装は漆喰壁、内装も白と木の色合いで統一しています。
今回の掲載で4件目となり、(株)ネコパブリッシング様には大変お世話になっております。今後も取り上げてくれるような作品を造っていきたいです。

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アトリエの北面開口に光が射す

加藤先生の家正面
アトリエと母屋



加藤先生の家の竣工間近の写真です。つい最近ですが、
想定外の非常にラッキーな事を発見しました。
直射日光の当たるはずのないアトリエに直射光が入るのです。
この建物は母屋と離れ(アトリエ)のツインハウスです。建物の配置やボリュームは、立て替え前の既存住宅や隣接建物等の日影図も考慮しながらスタディーをして決定しました。母屋は敷地の北側に配置して南面採光とし、アトリエはその反対で北面採光です。ところが直射日光の当たるはずのないアトリエに直射光が入り、木製建具の框が影を落としています。掲載の写真でもおわかりのように、燦々と光の当たる母屋と同じく、アトリエにも直射光が入るのです。母屋の木製ガラス戸と白い外壁に反射した光だと思うのですが、眩しくもなく実に気持ち良く入ってくることを発見した時には、その驚きで興奮しました。それをねらって設計したのならたいしたものなのですが、それでも予期せぬ事態に加藤先生と共に大喜びです。
こんな事あるのですね。
不思議、不思議、良かった、良かった。


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モザイクタイルの壁がやっと埋まりました。

実際には5日で埋まったのですが、荒っぽくやったせいか清掃に思わぬ時間を取られ、完成までに約二週間…
タイル張りから目地詰めまですべてが初めての体験だったので、とても勉強になりました(目地詰め後の写真はまだ目地が乾いていないので取ってません…)。

当初は青系統と白系統の色だけで構成しようと考えていたのですが、つくっているうちに、もう何でもありだ!好きにやろう!となってきて、勢いでつくった感じです。つくっている最中は、たくさんの人と巡り会い、会話して、とても幸せな時間でした。

やりすぎた感も多少はありますが、魅力的なものにはなったと思っています。お施主さんがとても喜んでくれているのが何より嬉しいです。

今回のモザイクタイルは外壁の平面に施すものでしたが、ただのアートで終わらぬよう、今後はもっと建築的に空間的に影響を与える表層の表現を、自分達なりに磨いていかないといけないなと反省する部分もありました。できれば曲線のやわらかい空間を…

何はともあれ、一段落。










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その土地に建つ家が生まれ変わるという事…。


『加藤先生の家』は建替えの計画でした。
新しい家は、昔の家の配置やボリューム感を引き継いでいます。
材料も解体のときに所々取っておいて新しい家の一部になっています。

そこに元々ある人と人との繋がり、光の射し方、風の抜け、愛着など、設計をする上で大切にしなければならないことはたくさんあります。何十年と体感してきた建物が一瞬で壊され、まったく別のものに更新されていく様、とくにご老人の住宅でのそのような光景は見ていて辛いものがあります。


その一方、アクティビティをガラッと変えたいという願望も建築家にはあるように思います。


そして実際、私達は今それをやってしまっている。


アトリエの壁にモザイクアートを施すことで、町の人たちの反応が大きく変わろうとしています。壁には加藤先生の記憶をデザインしています。

工事をしていると道の前を通りがかる人の多くが声をかけてきてくれます。『楽しいね!』『町が明るくなる!』『夢があっていいねぇ』などなど、今のところは好意的な意見が多くて安心しています。
ある人は、『まさに加藤先生の家という感じです。』という感想をくれました。
そう、そこなんです。いくらこんなことをやっても、そこに住むお施主さんのキャラに合っていなかったり、建築家のエゴによって、その建物と向き合えなくては意味がないんです。

かっこいいディテールで収める事やコンセプトを隅々まで押し通した空間性はもちえろん大事だけど、もっと大事な何かが自分の中に芽生えつつあるのを感じます。


工事はまだまだ続きます。
ただ、今は、一枚一枚のタイルに祈りを込めて。 



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いよいよ加藤先生の家のモザイク工事が始まる。

この数日、事務所で夜な夜なタイルを割って、なんとか明日の工事初日に間に合いそうです。
写真は、今日壁に下書きをしているお施主の加藤先生。

明日、雨が降らないと良いなぁ…


良介

 

設計事務所の仕事を机上の訳から言えば、設計とは基本設計から見積もり可能な実施設計までを指し、監理とは設計図どうり施工がなされているか施工者及び現場監督を監理することとなります。設計士の仕事ならこれでも良いのですが、建築家の仕事となるとこれでは満足できません。設計監理とは、クライアントと何度も打ち合わせを重ね、ようやく出来上がった設計図に、魂を吹き込む仕事です。特にディテールが重要です。ミースファンデルローエは、「ディテールに神が宿る」という名句を残しました。建築士の感性、ノウハウ、経験、そして美への探求が結集され、原寸大のスケールでこの世に生まれ出る事に、最大限の集中を持ってして望まねば、到底建築士の仕事とは言えません。少し忘れかけていたものをバカ息子が思い出させてくれました。安易な判断やイージーな回答が建築をダメにしてしまいます。監理にあたって、建築士自ら、施工図を描くくらいの意気込みが最低限必要だと痛感しています。そして強い信念。今からでも遅くはないと自ら叱咤激励し「本物の建築士」を目指したいです。


 nobu

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この日は『加藤先生の家』の塗装をやりました。
もちろんお施主の加藤先生も一緒です。(塗るのに夢中でほとんど写真が撮れてなかった…)

塗料は人にも建築にも優しいリボスという天然塗料を使用。
素人でも用法さえ守れば安全に扱えます。
僕の通っていた大学の先生が好んでよく使っていたので、マネさせて頂きました!

リボスは浸透性塗料なので、木目が美しく浮かび上がります。素人の塗りムラも味のある表情に仕上がります(ポジティブ)。色を混ぜて自分だけの色もつくれます。匂いもなんだかヤミツキになります…。


建築をつくっていく過程の中で、僕らにできる施工なんて小さなことなのかもしれません。それでも作業中のお施主さんの笑顔を見て、やって良かった、と思いました。


良介







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SCS:8月18日現在


足場を撤去しました。
晴れてお目見えのSCS。
設計は気を抜いてはいけません。
監理もまた同じです。
反省すべきは反省し、今後にいかさなくてはいけません。

完成まであと1ヶ月を切りました。
現場は休み無しでがんばっていますが、
工事はまだまだ山ほど残っています。
気を抜くことはできません。
現場の皆様、もう一踏ん張りです。
よろしくお願いします。


nobu



RIMG0064Photo.加藤先生の家


加藤先生の家の現場が順調に進んでいます。
お盆が明けたらノンストップで竣工まで一直線!?
ただ、この先にはいくつかの難題が残されて・・・。


上の写真は、工事途中の加藤先生の家の庭です。

この家のコンセプトは、以前にも書いたように庭にあります。
でも庭というと少し表現が違うのかもしれません。
町に接続された道のような外部空間であり、
少し窮屈だけど空が見えて風が抜けて落ち着ける場所。

アトリエと母屋に挟まれたこの庭を、私たちは『路地庭』と名付けました。


昔ながらの下町のような雰囲気が残る敷地周辺では、工事をしていると、近所の人がよく声をかけてくれます(話が長くなることもしばしば)。
車はほとんど使わず、町を歩く人がとにかく多いのです(ただの散歩かとは思いますが)。

でも、よく考えてみると、近所の人とのおしゃべりとか、町をただ歩くとか、当たり前のようでなかなかしなくないですか?しかもそこには必ず、人と人とのふれあいがあります。


この家にある路地庭が、町の人たちと加藤先生の生活を豊かに繋ぐものになるよう、全力を尽くさなければ!


良介

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制作途中のエコ平板


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廃材となり寄付された、石やタイル

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型枠にコラージュされたタイル

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水中養成されたエコ平板


加藤先生と共に県立南高校にて、エコ平板の見学。
現在工事中の「加藤先生の家」の外構に採用の予定。
加藤先生より提案があり、エコ平板を調べてみると、NPO法人が主催し、いらなくなったタイルや石の廃材 の寄付を受け、これらを利用した300角のコンクリート製モザイクタイルで、全国の高校の授業の一環として制作しているものであった。コラージュされたモザイクタイルは、大きなものから小さなものと、自由に絵柄を設定できるところが魅力である。加藤先生が教師であり、また少しでもエコに貢献できることに、先生も私達もその採用は決定的なものとなった。どんな絵柄にするか、枚数はどのくらいにするか、外構のどこに採用するか等、今後打ち合わせするための資料造りに忙しくなりそうだ。


青木信浩

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