青木設計事務所の建築ブログ

静岡を拠点に活動する青木設計事務所のブログです。 家づくりをしながら考えていることや実家の井川のことなど 日々を綴ります。

ホームページ:http://aokiarchi.jp

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走行中目に止まりシャッターを切りました。

きっちりとした箱形
正面のスチールサッシ
大きく張り出したペントハウスの庇

これはモダニズムを強く意識しての設計です。


近代建築では、経年により幾分趣きが違った古さが強調されてしまいます。
それに比べ木造建物は歴史とともに、味わい深い変貌を遂げる傾向にあります。


その違いはたぶん素材の持つ特殊性によるもので、朽ちる姿も変わりその印象も違いますが、
いずれにしても、長いあいだそこに建ち続ける建築達には拍手喝采です。



nobu

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HAGISOで行われている日本人建築留学生作品展2012-13に行ってきました。

今、生まれ変わっている真っ最中の空間での展示は、若い熱気と相まってとても生々しく、そしてこれからの建築の新しい波を確かに感じることができる場所でした。


一人一人の展示はまるで映画か絵本を読んでいるかのようなプレゼンテーションで、自然と感情移入して見てしまいした。建築の展示会ではあまり無い感覚です。
とってもわがままで現実的でないのに、頭の中に空間が展開して妙に心地良い。
こんなにも共感してしまったのは、作り手がみんな同世代の人達だったからでしょうか。


この世代の多くの人は「夢」が建築を見る大きな目になっている気がします。
個人の夢を乗せて建築が物語を紡いでいくこと、
それが一番人々の共感を生むものだとどこかで信じているんですね。


帰ってきて僕も学生の頃に思い描いた建築を改めて見つめています。



Ryosuke










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やまももの大樹

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根元幹廻り


幕ケ谷(葵区瀬名)に立つ樹齢400年の“ヤマモモ”の大樹です。

家康が鷹狩りのおり、このあたりに陣幕を張ったことが
“幕ケ谷”の言われのようです。
家康は、やまももの植樹をうながしたらしく、この地域には多いと聞きました。

高さ20m、目通り(直径2m)、葉張り30mはあるかと思います。
400年という歴史に、ただただ畏敬の念を抱くだけです。

眺めているだけで心に高揚を感じ、
その力強さに圧倒されます。

“成長”と“存在”は同義語のように思えてきます。




新しい年が始まりました。
つたないブログですが、
気が向いたおりには、覗いて下さい。


nobu



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書院の間
ほのかな光が、繊細な障子の組子から洩れてきます
陰翳礼讃のしつらえ

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書院の欄間            
図柄は縁起の良い竹とすずめ、そして続きの間の欄間は鶴


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ふすまの手掛け             力強い松の大梁






nobu




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音楽会に行きました。
去年静岡に来た指揮者の西村智実さんを見に行って以来ですから1年ぶりくらいです。


世界的音楽家坂本龍一のMCトーク、
たわいのない話をさらさらっと短く流す感じで、
親近感がわきました。


戦場のメリークリスマス
“ラストエンペラー”以外の曲は知りませんでしたが、
一貫した
“いやしアート
の音楽には大満足です。


ピアノ、チェロ、ヴァイオリンのセッションでしたが、
弦楽器は、同じ音色を永遠と鳴らすことができることを、
今日初めて知りました。




さて、次の音楽会はまた1年後かな。



nobu











宮本邸模型写真1


いくつかの棟が向かい合い
その間隙を縫うように路地庭が展開します。
そして、その視線の先には通り抜け広場が向かい合っています。


まだ並べただけのスタディーですが、
方針だけは見えてきました。




nobu





京都に行ってきました。


紅葉の季節なので庭を中心にゆるりと巡り、
時間を忘れて縁側から見える風景を堪能しました。


枯山水に流れる落葉は、切ない気持ちにさせてくれます。






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宝筐院:枯山水






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宝筐院:本堂







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龍安寺:石庭







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大徳寺:黄梅院







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大徳寺:高桐院






Ryosuke















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リビングの風景

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階段ギャラリー


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遠景






「沓谷の家」は若い夫婦と子ども2人のための住宅です。

 


敷地周辺は豊かな自然美を維持保存することが求められる風致地区であり、裏山一帯には墓地が広がる規制条件の多い場所です。

 
 

黒一色で統一された建物は、青い空と緑の中に静かに佇み、“くの字型”に折り曲げて視界を限定することで、墓地に対して閉じながら自然に対して開く建ち方をしています。
 

家の内部は、外部との連続性が感じられるように、ゆるやかな土地の傾斜に沿って床がスキップしており、折り曲がった空間と共に、家の中に変化と楽しさをもたらしています。

中央の明るい吹き抜けを中心に各部屋は向き合い、一階・二階ともにグルグルと回遊できる動線計画となっているため、家族がそれぞれの場所に居ても、家全体がワンルームに感じられるような安心感があります。

 
 

家族に対しても自然に対しても、ほどよい距離感と思いやりを持った住宅になりました。 




nobu








 

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久しぶりの更新です。今日はm邸の和室の塗り壁をみんなで施工しました。
                            


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まず始めにマスキングテープで養生します。
この超真剣な表情!
確かにここはミスが許されない大切な作業なんです。
あとでペリッと剥がしたときに塗り壁がハミ出てたら嫌ですもんね。



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さあ!おとうさんと一緒にペトペトっ!



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あれっ!結局おとうさんひとり黙々と・・



そして3時間ほど頑張った結果↓


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こうなりました。


たった三畳の小さな和室だと高を括っていたら、これがけっこうキツくて
運動不足の僕は終わったら腕がとても痛い・・。


でも、良い感じになったと思います。
ちょっとした作業だけど、この住宅に魂が吹き込まれて来たのを感じます。


手で泥遊びのようにやる方が小さな子にもできて表情も良かったかな。
アフリカの泥のモスクのように、自然に、思うがままに、自らの手でね!

現場は大詰めです。
今度はみんなで床とデッキの塗装!




Ryouke






 

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m邸の外廻りの仕上げが出来始めています。
内部工事の真っ最中です。
青い空と緑の中に黒のシルエットが静かに佇みます。



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当初は白い外壁を想定していましたが、
お客さんのたっての意向で黒になりました。
初めての色に戸惑いましたが、
つや消しのためか、黒というより濃いグレイの感が強くシックな趣きです。




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軒天はお客さんとの話合いの末、無難なところでメープルに落ち着きました。
良い感じです。



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遠方からの姿は、山に抱かれるように周囲に溶け込んで存在を消します。





nobu


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