藤枝の家
“第6回 未来をのぞく住宅展”
青木設計事務所 展示の様子
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木のうつわ
バターナイフを購入。それぞれフォルムの違う何本もの中から選びました。
木工挽物のお仕事をされている岸本真紀さんの展覧会に行ってきました。
“いつか見た絵本のような展覧会” と題し、
江本三紀 さん ガラス
岸本真紀 さん 木工挽物
笠間しのぶ さん 陶芸
やなぎもとなお さん 版画
以上四人の作家さんたちの共同開催で古い民家で行われました。
岸本さんとは6月の加藤先生の家の内覧会で知り合い、
その独特なお人柄と作品に惹かれ、展覧会をやるときは是非行きたいと思っていました。
岸本さんは「こども」をテーマに木のおもちゃや木の食器類を手づくりしています。
こどもの目線で、こどもが使いやすく(赤ちゃんもO.K)、遊び心のあるデザインがすべてに貫かれています。
ひとつひとつ丁寧に加工され丸みを帯びた木は、
モノであるにもかかわらず大事に大事に育てたくなるほど愛おしいものたちでした。
岸本さんの奥さんの笠間しのぶさんは、
これまた可愛らしい陶芸をつくる作家さんで、
江本さん、やなぎもとさんも魅力的な方々で、
みなさん作家トークが炸裂してとても楽しかったです。
Shop kisshi & bu
kiss-hi.cocolog-shizuoka.com
Ryosuke
稲川アパートメント 竣工写真
アップルコンピューター
今から20年前の話。
アップルコンピューターの営業マンが言いました。
「コンピューターの原語がわからなくても、
アイコンひとつでパソコンを操作出来ます」
ほんとうにその通りでした。
初めて購入したMacintosh Si(当時上位機種から3番目のランク)
当時メモリが5M、HD80Mというものでした。本体だけで80万円。
次がクワドラ800、本体価格110万円。
3台目はPawer Mac8500、本体価格60万円。
4台目はG4、本体価格40万円。
最新がiMac、本体価格10万円。
その間、中古でインターネット用にiMac、持ち運び用にPawer Bookなども購入しました。
この金額の変貌には驚くばかりです。
価格とその性能は反比例ですが、よくも今日まで使い続け、買い続けているものです。
設計の仕事柄Mac用のソフトを購入するので、
たやすくほかの機種への変更もままならなかったこと、
そして一時Windowsに押されていた時期もMacを使い続けることに、
少なからずステイタスを感じていたことがあったから、
今もこうして使い続けているのだと思います。
カリスマを失ったapple
今後もあの時のアイコンのように、
驚くほどのスマートさと確かな技術で私達を魅了し続けていてほしいです。
nobu
聖なる空間
写真は静岡市に建つ西沢大良さん設計の駿府教会。
家にほど近いこともあり、この美しい建築を見るために竣工前から現在まで何度となく足を運んでいます。
今日も辺りが薄暗くなりかけている中、周辺をうろちょろしながら外壁の割肌の木の触感を確かめていたら、牧師さんが声をかけてくれて建物の中を見せてもらえました。
建築を勉強中の自分は来る度に発見があるのですが、
今日は大きなサプライズ。
薄暗い空間に光を灯す瞬間に立ち会わせていただきました!
太陽光の移り行く昼間の表情とはまた違い、包まれるような木と光の空間のあまりの美しさに身震いが止まりません。
照明器具は目に触れることなく壁の向こうに納められ、木のグラデーションの隙間から漏れた光と空間の輪郭が溶け合うような感覚でした。
力強い構造や物質感の強い木の表情が前面に出ているのに、抽象性は失わず詩的な印象さえ受けます。
西沢大良さんが他に手がけられた建築をいくつか思い浮かべてみると、
細やかなディテールはもちろん、どこか教会のような清らかさがあるなと感じました。
きっと建築に宿る聖なるものを信じているんだ
と勝手に解釈しつつ、心が洗われた気分で家路につきました。
Ryosuke
建築家のいない風景2
外壁上部と軒との取り合いのディテールです。
切妻屋根とそのエレヴェーションは厳格なほどシンメトリーで、
縦に長い全体のプロポーションは秀逸です。
屋根と妻壁のトタン波板のさび具合と外壁の白とうす緑の洗い出しからは、
年月とともに醸し出される素材の表情が見て取れます。
外壁上部と軒との取り合いのディテールです。
やや迫り出すようにR形状となっています。
ここにも建物への装飾が見られます。
小窓のディテールです。
洗い出しの左官仕上げが、開口部を廻り込むように納めてあります。
エッジだけが強調されています。
しかも四方にテーパーを付けてその奥行きを出しています。
職人のディテールへのこだわりと美への執着を感じました。
nobu