令和元年に、事務所を開いて30年の節目を迎えることができ、これまで携わった建築を振り返りながら、「色彩りの建築展」を開催することができました。これを機に長い間お会いすることも無かった建主さんともお会いすることができ有意義な時間を過ごすことができました。
また、建主さんの協力を得て、「築後15年」の御宅の内覧会を開催することも できました。これまでお付合いさせてもらった建主さんの多くが、建物の維持管理には余念がありません。このお宅も5年前に外壁及び屋根廻りの改修工事を行い、内部も少し化粧を施したおけげで綺麗な状態で内覧会を開催できました。

この30年という月日の流れで最も大きな変化は、誰もが思っている「時間の流れの速さ」です。 
携帯電話が普及し、インターネットサービスが充実して、建築設計では手描きからCADの時代に変わりました。このCADはデータを共有でき、仕事も早くなり、オペレーターの想像もつかない3D画像を偶然生み出すような離れ業もありました。この時代の流れに、私のような初老はただただついていくことが精一杯でした。

しかし、建築の世界でも時代が変わっても 変わらない本質があるはずです。建築に使われる資材はその素材を生かすことしかり、修練された職人の技術しかり、そして設計する人間のこだわりを無くさないことです。今でも私たちの事務所ではプレゼンには模型とスケッチは欠かせません。手の後の残る所作は、その過程を何かしら相手に伝えてくれて説得力も増すと考えます。

時代の流れに逆らうことはできませんが、いつの時代も変わることのない本質を私達なりに見極め、今後の設計活動に生かし続けて いきたいと思います。

令和2年を迎えるにあたり、皆様にとって充実した年となり幸せな年となるよう祈念して、
ここに、令和元年の最後のご挨拶とさせていただきます。

2020年(令和2年)も、青木設計事務所をどうぞよろしくお願い申しあげます。
今年1年、ありがとうございました。


                             令和元年12月31日
                             青木信浩 ・青木良介