nobuとRyosukeの建築ブログ

静岡を拠点に活動する青木設計事務所の建築ブログです。

2010年12月

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森山邸

 

森山邸とは…東京下町の路地裏に建つ10コのボリュームを持つ住宅。

設計は今年プリツカー賞を受賞した西沢立衛氏。

 

この住宅は、僕が学部の卒論を書いていた時期に竣工を迎えた。
当時、仲間の間で熱く語り合った建築であり、建築界全体でも近年もっとも論議された住宅の一つであることは間違いない。
まぎれもなく傑作。

あれから4年くらいの月日が経ち、ようやく今回この建築を実際に見ることができました。

 

 

スケール感は思ってた通りの心地よい小ささで、この場所における最適のスケール感なんじゃないかとさえ思った。

これは経験とスタディの賜物だなぁと。

 

住宅なので、見学自体は外から眺めることしかできなかったけど、透明性の高い10個の箱の隙間をグルグル歩いていると、内部空間まで疑似体験しているような錯覚も覚える。これはすごいことだと思う。内部と外部は、ほぼ等価に関係し、その周辺を含んだ全体の環境が森山邸という建築なのだなと感じられた。

 

その反面、下町の中に現れる記号的な四角い箱と「白」という色の持つ周辺への影響力の大きさ、強さを感じた。

また、薄さ、軽さ、近さの追求からこの構造や表現となっているのだろうけど、木とか土とか石など、自然材料を使ったらどうだったのだろうかとか、システムに縛られすぎてないかとか、思うこともあり…

 

それでも、この建築は素敵だし、住んでみたいし、得体の知れない「優しさ」や「懐かしさ」みたいなものを感じることはできたのだけれど…

 

 

 

 

森山邸を見学しながら、大学4年当時の自分と、今の自分の視点の違いを感じていた。

 

僕は大学4年の頃にようやく建築に目覚め、当時いろんな本を読んで、がむしゃらに設計に取り組んでいた。ただ人より面白く、より新しくと考えていたあの頃とは違い、今は自分の好みや個性を含めた方向性が少しだけ見えてきているように感じる。

 

来年は論文を書いてみようと思う。

青木設計事務所の目指していく建築について、活字にすること。

これが今の僕たちに一番必要なことだと思う。

 

今年も、もう終わります。

2011年はどんな人と出会い、どんな建築が生まれるのでしょうか。

楽しみです。

 

以上、本年はありがとうございました。



2010.12.31 Ryosuke 

モザイク新聞ブログ



またまた『加藤先生の家』です。

 

なんと、なんと!アトリエのモザイク壁画が、地元紙『シミズ毎日』12月15日号に掲載されました!写真はその記事です。

 

「記憶」をテーマにお施主さんと協力してつくったモザイクアートは工事中から近所で話題になっていた?ようで、新聞配達の方が取材のお話を持ちかけてきてくれたんです。こんなこともあるものかとびっくりしましたが、とても光栄なことです。

取材は慣れないせいか、モザイク以外の建築的なことも熱く語ってしまい、シミズ毎日の記者の方にはご迷惑をおかけしました…。しかし、できた記事は要点がユーモラスにまとまっていて、さすがプロ!と思わされました。

 

できることは自分たちで手づくりする!の精神で個人の住宅をつくっていたのに、知らぬ間に地域に影響を与えるものになっていたことが、何か不思議な感じです。「建築と一体」となっているからこそ影響が大きく、地域性を帯びたのだと思います。お施主さんを含め、みんなをハッピーな気分にさせてくれる建築になっていれば良いのだけれど…。

 

シミズ毎日さんは地域に根付いた心温まる記事を書く新聞社です。

地元だからこそ見えてくる風景や様々な出来事に注目し、生活との一体感を目指すその姿勢は、僕たちも見習うべきところです。



Ryosuke 

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古い民家と神社の間に建つ小さな二つの家『加藤先生の家』



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路地庭正面から。レトロ風の外灯は女性に好評!男性に不評?
これから植栽されて、もっと賑やかに


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カーポート現在施行中(枕木) 工事も大詰め!




僕は『加藤先生の家』の現場に来るといつも、元気を貰っています。
それはお施主さんである加藤先生の元気でポジティブなお人柄や、職人さん達の真摯に取り組む姿勢による影響がとても大きく、やはり家づくりは人と人との繋がりがあって初めて良いものができるのだなぁと今になって感じている次第です…。


一枚目の写真は、少し引いた位置から家を眺めてみたものです。
これを見る限り、この家は周辺の町並みの風景にとけ込んでいるというわけではありません。町に溶け込むというより、小さくても個性があって、町を明るく変えるアクセントになっている?それはまるで加藤先生のようでもあり…。


ずっと思っていたんですけど、
家とそこに住む人って似てませんか?


たとえば身の回りにある小さな物から考えて、着ている服、家具、その配置の仕方やカーテンの色、家の間取り、部屋の数、家の大きさ、外壁の色、外観、庭に生えている木や花までも、そこに住む人っぽくなってくるというか、なっているというか、お互いに影響し合っている関係だと思うんです。同じ時間を共有すればするほどアイデンティティが宿り、人と共に生きているように見えてくる。だからお施主さんが家作りに関われば関わるほど、相性は良くなるだろうし、家は人に似てきて、人は家に似てくる。

人と人がお互い違う顔をしているように
年をとり顔に皺を残していくように

これから先、住みながら建物や庭に手を加えていき、加藤先生の人柄が家の表情としてもっと滲み出てくるのが今から楽しみです。



その人らしさを、より引き出してくれる家…
そう考えると、住宅の設計において建築家の作家性を施主の個性に消化させるためのバランスは、とても際どい



Ryosuke 

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現在計画中の、ワンルームマンションのスタディ模型。
静岡市中心街にほど近い、大通りに面した好立地な場所なので、
ファサード模型、内部模型の両方から検討しているのですが、
未だ決定打が見つかりません。

部屋の広さと、
戸数との収益のバランスをスタディーしている中で、
メゾネットタイプの有効な活用を見つけました。

静岡市内では、ワンルームのメゾネットはまだ無いようです。
オーナーも初めてのことで躊躇していましたが、
説得の甲斐あって、『GO』の了解を得たばかりです。

プランをもう少し煮詰めたいのですが、
時間がありません。

基本設計と実施設計。
どうみても、基本計画、基本設計に割く時間が多いものですから、
いつも実施設計が甘く、あたふたしてしまいます。

nobu







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