2011年06月
展覧会を終えて



青木設計事務所作品展+内覧会に来てくれた方々、そして加藤先生、
本当にありがとうございました!
展覧会というとどうしても堅苦しい雰囲気になりがちですが、お施主さんがすでに住まわれているせいか、来てくれた人達と縁側に座っておしゃべりしたり、お茶をすすってほっこりしたりと、アットホームな感じになって良かったです。
「こういう雰囲気好き!」とか「こだわってるね〜」と言ってくれる人が多くて、とても励みになりました。
ただ展示の方はこれといったテーマもなく、これまでに作った模型と簡単な解説文を添える程度しかできなかったので、来てくれた人達が何か感じ取ってくれたのか不安でした。
こういったことはしっかりと芯を通して徹底的に準備しなければいけないなと終わってから反省しています。直前に『縮尺の建築展』を見に行ったので余計にそう思いました。

展覧会の間、ふと外に出ると、家の前の道路に横たわっている子どもたちが…
どうやら水遊びをして濡れた体を、温まった道路に寝そべって乾かしていたようです。
まわりからよくガキっぽいと言われる自分は、その気持ちわかる!と子どもに共感してしまいました。
子どもって純粋で、大人の見えない世界(忘れてしまった?)で色々とモノを見ているようです。
展示されている模型にしても大人とは食い付くところが全然違うし、実際の建物にしても設計した建築家が予想もしなかったような使い方をしてくれたりもします。
いつまでも子供心は忘れずに、子どもたちが活き活きとできるような、発見のある建築をつくっていきたいものです。
予期せぬこともいっぱい起こったりしましたが、
初めての展覧会、とても良い経験になりました。
Ryosuke
Ryosuke
6月19日(日) 青木設計事務所作品展+内覧会


加藤先生の家 アトリエ
今まで何度かご紹介していた『加藤先生の家』にて
今週末の6月19日(日)am10:00-pm17:00、
“青木設計事務所作品展” をやらせていただくことになりました!
当日はアトリエをお借りして、これまでのプロジェクトの模型を展示したり、
庭ではセルフペイントやモザイクタイルの作り方等を体験できるようにと考えています。
この家は「できることは自分たちでやる!」の精神で、お施主さんと共に現場でアイデアを出し合いながらつくった家なので、見た目も中身も一般的な家とは言えないですが、自然素材と手作り感のある仕上げが作り出した暖かい空間の雰囲気を実際に感じてもらえると思います。
どのように家作りが行われてきたのか、
こだわったところはどこか、など
設計事務所とお施主さん双方から生の声が届けられるので、
今後家作りを考えられている方々の参考になればと思っています。
ただ、加藤先生はすでにこの家に住まわれているため、基本的にはアトリエでの作品展がメインで、母屋の一部の内覧はご希望の方のみとさせていただきます。
場所は静岡鉄道清水線 入江岡駅から徒歩5分。
現地に駐車場は三台分あります(HP参照)。
また、周辺には案内用の看板も用意しておくので、気軽に立ち寄ってみてください。
では、お待ちしています!
nobu, Ryosuke
建築と模型

「縮尺の建築展」
静岡市クリエーター支援センターで行われている展覧会「いろいろやるら。」を見てきました。
廃校となった学校の教室が展示会場なので、文化祭のような何とも良い雰囲気。
何組かのクリエーターがいる中で、一番興味があったのが、
「縮尺の建築展」:後藤周平
この展示は、「縮尺」に着眼し、様々な模型を使ってひとつの建築の思考プロセスを覗き見ようというものでした。
建築はそのあまりの大きさのため、1/1で考えることが困難です。でも、だからこそ、建築家が建築をつくるプロセスや考え方は、それ自体が面白く発見に満ちているのではないか、という作者の意図。
展示室には1/1000、1/500、1/200、1/100、1/50、1/30、1/10…
と様々な縮尺の模型が並べられ、同じ建築の模型なのに、その模型ごとに印象や見え方が変わり、
どれも同じはずなのにどれも違う?すべてが本物ですべてが偽物?みたいな不思議な風景に出会えました。
模型だけでここまで鮮やかに、そして具体的に体感できる展示になっていることにびっくり!
こういうことが実行できる人がとても羨ましく、そして尊敬してしまいます。
建築をつくるとき、
敷地を見に行って、実際のスケール感や空気感を感じたり、
はたまた図面の中、スケッチの中、模型の中、頭の中、いろんなところでイメージが形作られ、1/1に向かっていきます。
そんな中でも思考ツールとしての建築模型はやはり僕らにとっても特別なものです。
模型は自分の頭で考える以上の創造をくれます。
(頭が弱いので紙面上で立体を考えられないということもあるのですが…)
自分がつくっているものなのに、つくった自分が驚いて、発見して、また想像が膨らむ。
スケールを変えたり、家具や人を入れたり、色を付けたり、
そしたらまた広がっていくんです。
模型という抽象的なものだからこそ、純粋に見えてくるものがあるというか…
ま、それだけにとらわれていても建築はできないのですが、
自分の中から生まれるものが飛躍してできていく模型は、何とも愛おしいものです。
と様々な縮尺の模型が並べられ、同じ建築の模型なのに、その模型ごとに印象や見え方が変わり、
どれも同じはずなのにどれも違う?すべてが本物ですべてが偽物?みたいな不思議な風景に出会えました。
しかも、窓や家具を切り取った1/1の展示もあり、訪れた人たちに1/1のスケールを他のスケールとの比較対象として体感させてくれています。
極めつけは、この展示会場自体を縮小した模型まであって、自分が今見ている風景が模型となってさらにその模型の中に模型があるというスケールのマジック…
極めつけは、この展示会場自体を縮小した模型まであって、自分が今見ている風景が模型となってさらにその模型の中に模型があるというスケールのマジック…
いつか見たイームズのPowers of tenを思い出し、自分の意識の輪郭が拡大していくような感覚になりました。
模型だけでここまで鮮やかに、そして具体的に体感できる展示になっていることにびっくり!
こういうことが実行できる人がとても羨ましく、そして尊敬してしまいます。
建築をつくるとき、
敷地を見に行って、実際のスケール感や空気感を感じたり、
はたまた図面の中、スケッチの中、模型の中、頭の中、いろんなところでイメージが形作られ、1/1に向かっていきます。
そんな中でも思考ツールとしての建築模型はやはり僕らにとっても特別なものです。
模型は自分の頭で考える以上の創造をくれます。
(頭が弱いので紙面上で立体を考えられないということもあるのですが…)
自分がつくっているものなのに、つくった自分が驚いて、発見して、また想像が膨らむ。
スケールを変えたり、家具や人を入れたり、色を付けたり、
そしたらまた広がっていくんです。
模型という抽象的なものだからこそ、純粋に見えてくるものがあるというか…
ま、それだけにとらわれていても建築はできないのですが、
自分の中から生まれるものが飛躍してできていく模型は、何とも愛おしいものです。
それに模型って単純に楽しい!
小さい頃よく遊んだプラモデルやフィギュアなんかもそうなのかな。
人って、実物より小さいものの世界の中に、心くすぐられる何かを感じるのでしょうか。
そうそう、この展示会は6月11日までやっているそうなので、興味のある方は是非行ってみて下さい。
Ryosuke