青木設計事務所の建築ブログ

静岡を拠点に活動する青木設計事務所のブログです。 家づくりをしながら考えていることや実家の井川のことなど 日々を綴ります。

2015年05月

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中庭の紅葉がこんなに大きくなりました

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ここを三室の子供部屋に改修します。
カウンターは予め用意してあるため、間仕切りが出来れば、即個室になります。


W邸子供室の改修工事の打合せをしました。
築7年が経ち、いよいよ3人の子供達のための個室を造ります。
設計当初、あとあと三室に簡易に分けられるような、少し大きめの自由に使える部屋(約16帖)を 
用意してほしいとの要望がありました。
子供達が自ら個室を要望してきた時に、与えたいという考えがあったようです。

一番上のおねえちゃんが中学に入り、長男のおにいちゃんも自分の部屋がほしいと迫られたことで、
今回の改修工事に踏み切ったようです。
子供の成長と共に自立心が芽生えた頃、個室を与える教育方針には共感します。

二段ベッドと本棚で簡易に間仕切る予定です。
ひとり当たり5帖の子供部屋が三室誕生します。
完成が楽しみです。

子供達が成長して巣立った折は、また解体して自分たちの趣味の部屋にするようです。




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写真は「岩本町の家」遠景です。
以前にも紹介したことがある大きい家です。
建物をいくつもの棟に分解して、町に対して威圧感が出ないような建ち方を目指しました。
同時に、敷地周辺の家々の窓からプライベートな生活空間を直接見られないように、
棟の高さや窓の配置を考えて設計しています。

この建物の方針を決めた初期の頃は、
キュービックな形式や庭の取り方等、建物のコンセプトに捉われすぎて、
この大きな住宅の設計に窮屈さを感じていました。

打ち合わせを重ねて、施主の大らかな人柄に触れるうちに、
型苦しい形式のようなものを求めているのは設計士だけであり、それはエゴなのではないかと思い、自由に崩していった方が施主の求める豊かな家になるのではないかと考えるようになりました。何気ない一言や、発見した敷地の特徴を、部分部分に積極的に反映させて行くことにしました。大きいからこそ、部分部分に注視し、それを時間をかけて集合させ、形にしたものがこの住宅です。
この住宅を通して、建築が本来持っている自由さを見つめ直せた気がします。



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