
井川龍泉院山門

腕木に施された象さんの彫り物
(腕木とは木造建築の跳ね出し部分を支える構造部材、匠が腕を競い装飾を施すことが多い)
この古寺は400年以上の歴史があり江戸時代この安倍筋 一体を掌握していた安倍大蔵の開基で建立されました。この立派な山門はその安倍大蔵の屋敷の門をこの龍泉院に明治維新後移築したようです。
この山門に興味を持った理由は、腕木に施された象さんの装飾です。江戸時代、この山奥に日本には存在しない象の彫り物があったことに驚きました。獅子や龍ならばわかるのですが、当時井川の人達はこの象さんをどのようにみていたのでしょう?
きっと驚きの眼で見入っていた事でしょう。
象さんについてはこんなエピソードがあります。
人は人生で三回象に会いに行くようです。
一回目は母親と
二回目は恋人と
三回目は自分の子供達と
あの巨体と、長い鼻、愛らしい目、大きなおしり、太いあんよ、そんな姿に世代を問わず心惹かれる からだと思います。
nobu