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古い民家と神社の間に建つ小さな二つの家『加藤先生の家』



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路地庭正面から。レトロ風の外灯は女性に好評!男性に不評?
これから植栽されて、もっと賑やかに


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カーポート現在施行中(枕木) 工事も大詰め!




僕は『加藤先生の家』の現場に来るといつも、元気を貰っています。
それはお施主さんである加藤先生の元気でポジティブなお人柄や、職人さん達の真摯に取り組む姿勢による影響がとても大きく、やはり家づくりは人と人との繋がりがあって初めて良いものができるのだなぁと今になって感じている次第です…。


一枚目の写真は、少し引いた位置から家を眺めてみたものです。
これを見る限り、この家は周辺の町並みの風景にとけ込んでいるというわけではありません。町に溶け込むというより、小さくても個性があって、町を明るく変えるアクセントになっている?それはまるで加藤先生のようでもあり…。


ずっと思っていたんですけど、
家とそこに住む人って似てませんか?


たとえば身の回りにある小さな物から考えて、着ている服、家具、その配置の仕方やカーテンの色、家の間取り、部屋の数、家の大きさ、外壁の色、外観、庭に生えている木や花までも、そこに住む人っぽくなってくるというか、なっているというか、お互いに影響し合っている関係だと思うんです。同じ時間を共有すればするほどアイデンティティが宿り、人と共に生きているように見えてくる。だからお施主さんが家作りに関われば関わるほど、相性は良くなるだろうし、家は人に似てきて、人は家に似てくる。

人と人がお互い違う顔をしているように
年をとり顔に皺を残していくように

これから先、住みながら建物や庭に手を加えていき、加藤先生の人柄が家の表情としてもっと滲み出てくるのが今から楽しみです。



その人らしさを、より引き出してくれる家…
そう考えると、住宅の設計において建築家の作家性を施主の個性に消化させるためのバランスは、とても際どい



Ryosuke