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梅原龍三郎氏のアトリエ(設計:吉田五十八) 外観

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梅原龍三郎氏のアトリエ
(設計:吉田五十八) 内観




ゴールデンウイークを利用しての建築探訪です。
曇りがちな天気でしたが、交通もさほど渋滞もなくドライブ日和の良い一日でした。

 


清春芸術村は、北杜市の郊外で少し山を登った丘の上に位置しています。
最初に目に飛び込んでくるのは、赤煉瓦造りで円形状の多角形の建物です。
これは、「ラ・ルーシュ」という名前の
パリにあるアトリエを模して再現されたものです。
一見ドーム型の教会を思わせるものですが、
アーティストたちの創作の場としての貸し出しアトリエとのことでした。


この芸術村には、日本の近代建築を牽引してきた、
著名な建築家達の設計による建物が棟を連ねています。


設計に携わる者にとっては、楽しい一日が過ごせる場所でもあり、
それらを感想を交えて紹介していきたいと思います。

 


 

梅原龍三郎氏のアトリエ


吉田五十八の建築を目にするのは、初めての経験です。
画家のアトリエで木造平屋の小さな建物です。

玄関ポーチに向かって歩いて行くと、
母屋の切妻屋根にそっと寄り添う下屋の片流れ屋根が、
私達を静かに迎え入れてくれます。

内覧ができなかったので窓越にみる程度だったことが残念でしたが、
外観の質素さに比べて内部のおおらかさは、
ガラスの窓越からも十分伝わってきます。


日本の住宅に下がり壁を設けず、
床から天井いっぱいまで建具で間仕切る手法を取り入れたのは、
吉田五十八が最初だと記憶しています。
それと今では一般的で誰もがつかう、
障子やふすまを壁の中に引込んでしまう手法も、
吉田五十八が最初だったと思います。

もちろんこの建物でもはっきりと見てとれました。
玄関から見える奥のアトリエの建具(ふすま)がそうです。
天井面ですっきりとアトリエのボリュ—ムのある空間が切り取られているため、
玄関に立つと吸い込まれていくような感覚が伝わってくるようです。
ふすまもきっちり壁の中に収まっています。



これがまさしく、「吉田和風」なるものと感じ入りました。



nobu