先日、「しずおか木造塾」に初めて参加してきました。
初回講座は山辺構造設計事務所の山辺 豊彦氏による「ヤマベの木構造の極意を学ぶ」です。構造設計士さんの講演に足を運ぶのは初めて。改めて、意匠と構造の関係性を意識させられました。
 
木造2階建までの設計における構造計算(壁量計算)は、特別な構造でない限り意匠設計士自身で行うことがあります。ただ、どの程度強固にするか、の判断が難しくて、いつも悩んでしまいます。
建築法規でうたっている基準は、あくまで最低限のものです。
たとえば、いくら強い構造にしても、バランスが崩れたら逆に駄目だし、予算も高くなってしまいます。梁せいの設定にしても同じで、化粧梁なんかは意匠を最優先して意匠先行で決定しがちです。
最低の基準は設定されているけど、どの程度やれば良いかは設計士の判断に委ねられます。
その“程度”を決めるための根拠やヒントを与えて頂けた講演内容でした。
材料選定にしても、木の状態や節の場所は耐久性に影響を与えるので、自分で事前に確かめなきゃと反省しました。木は異方性材料なので、材料選定も含めて、意匠であり構造なんだと思います。

そんな中、強く印象に残ったのが「美しい軸組をつくれ」という提言。
良い建物は例外無く、構造まで美しいものです。 
美しい軸組の建物を設計できれば、構造的なことはもちろん、施工性も良くなるし、リノベーションもし易いのだそう。
建物を考えるうえで、強さと同時に美しさを考えろとは、建築の神髄なのでは?と講義中に思いました。

 
Ryosuke