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本日発売の季刊雑誌「ガレージのある家 35」に、青木設計事務所で設計・監理した「廻り庭のある家」が掲載されています。「ふたつのビルトインガレージと周囲の視線が遮られた住まい」が施主様の要望だったので、まさに“ガレージのある家”を考えて設計した建物です。

ここでは、周囲を拒絶する塀で囲むのではなく、建物配置の工夫でプライバシーを守ることができる分棟スタイルの住宅を提案しました。周辺建物の大きさや窓の位置をよく観察したうえで、中庭を囲むようにガレージを含めた大小様々な大きさの棟に分解し、構成しています↓

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「廻り庭のある家」モデル



ガレージに挟まれた門戸を抜けると、正面にテラスが見え、訪問者を迎え入れてくれます。
林立する棟の間隙にはそれぞれ固有の小庭があり、建物を巡りながら趣きの違う庭を楽しむことができます。
たとえばそれは、京都のお寺の回廊を歩いて棟と棟を行き来する体験に近く、生活の中でおのずと内部と外部が混ざり合う豊かな構成です。分棟により建物のボリュームは分散されるため、風通しや日当りも良くなります。 
ふたつのガレージをこの住宅の分棟スタイルに組み込むことで、ガレージと家の新しい共存を実現した住まいになりました。

雑誌の中では写真付きでとても
分かり易く解説してくれています。
是非お手に取って見てみてください。