最後の元老と言われた、西園寺公望が興津に建てた別宅の見学に行ってきました。
竣工時の建物は明治村に移築されたため、ここにあるのは忠実に復元されたものです。
木と紙と土による、匠の技を駆使して造られた明治の木造住宅です。
西園寺はここで、当時は南面に広がる駿河湾を望みながら余生を心置きなく過ごした事でしょう。

坐漁荘の言われは、
「魚釣りをしながら一日をゆったり過ごす」そんな安堵な日々の暮らしのようです。

丁寧に案内してくれる管理人さん
案内してくれた管理人のおじさん。
まるで自分の家のように愛しています。


和室と広縁
和室と広縁から庭を望む。
当時はすぐそこに海が見えたそうです。


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出隅コーナーを回転する雨戸。
実用性と遊び心が備わっています。


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畳が敷かれた広縁。
洋室・テラスへと繋ぐおしゃれに化粧された建具枠。


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建物南面の砂浜・海との結界である石垣
石垣の下には浜と海が広がっていたようです。
管理人のおじさんによる“ブラタモリ”さながらの解説付きで、土地の歴史まで知れました。


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庭からの全景



拝観料なしで観られます。
興味のある方は是非。


nobu