八木さんの家20160409-1

八木さんの家20160409-3


今日は、設備機器のメンテナンスで“八木さんの家”を訪ねました。
今の時期は、庭のシバザクラがキレイに咲いていました。

この住宅は十数年前に父が設計をした住宅です。
大らかな土間があって、気持ちの良い風が抜ける建物です。「人が集まる家」というコンセプトで造ったそうです。時が経って、僕が外構のデザインをさせて頂いたこともあり、青木設計事務所にとっては特別な住宅になりました。

家が世代をこえて住み継がれていくということは、建てた人以外の人間が手を掛けて建物の面倒を見ていかなければならないということです。一概には言えないけれど、たとえば年数が経って家が建て替えられたり、全く別物にリノベーションされることよりも、手を掛けて同じように住み継いでくれたら、それは設計士にとってはこの上なく幸せな事だし、家も幸せじゃないかなと思います。この家に来る度にそう考えてしまうのは、この家には誰もが抱く懐かしさや居心地の良さ、人を迎え入れて受け入れるための造り、長く使い続けるための工夫を感じるからです。褒めすぎかなぁ。
最近、年を重ねて来たせいか(笑)、時間軸で建築を考える事はとても豊かなことなんだ、とようやく気づきはじめました。




八木さんの家20160409-2
居間と外が繋がる


Ryosuke