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御歳
90歳と87歳の津端修一、英子夫妻の
素朴で爽やかな日々の暮らしのドキュメンタリー映画です。

「どんなことでも自分でやってみること。

コツコツとゆっくり、じっくりやってみる。

そこから新しい発見があり、携わっている者にしか見えない何かが見えてくる。」

と、修一氏は説きます。
正に生きている実感がここにあるように思えてきます。


津端氏は建築家です。

かつて、氏が考案したニュータウン計画は、その時代の風潮に相反するもので却下されましたが、夫妻はあえてその一角に土地を購入して雑木林をつくり、畑を耕し、野菜果物を育て、自然の温もりをそこから発信し、派生させようとしました。
開発前の自然な姿を想起させるような氏のニュータウン計画は、それこそが自然が造り出した、風が通り抜けて人にも優しい暮らしができると確信していたようです。
こんな逸話もあります。
禿げ山に緑を戻そうと二人で始めたドングリ植樹は、多くの人達の賛同を得て緑が蘇ったそうです。
また高齢ながら建築家としてもデイサービス施設建設の相談があったおり、たった二日ほどで施設のコンセプトを示す何枚ものスケッチとマスタープランを描き上げたそうです。
建築に対しても、その生き方に対しても常に準備を怠らない信念を持ち続けた建築家でした。

津端氏が目指す住のありかた、自然との付き合いかた、
さらに実行力を持ち、
その行為は派生して新たな風を興す。

津端夫妻の姿勢が伝わる映画でした。



nobu