青木設計事務所の建築ブログ

静岡を拠点に活動する青木設計事務所のブログです。 家づくりをしながら考えていることや実家の井川のことなど 日々を綴ります。

ホームページ:http://aokiarchi.jp

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名古屋モザイク工業主催のデザインアワード2022
非住宅部門にて青木設計事務所が設計監理した「ながぬま整骨院(折り上げ屋根の家)」が入賞を受賞しました。

デザイナワード2022リンク
https://www.nagoya-mosaic.co.jp/designaward/winner2022.html


審査員の五十嵐久枝さん、大西麻貴さんは大変昔から尊敬している作家さんたちです。
選んで頂けて本当に本当に嬉しいです。

以下は応募コメント(コンセプト)と審査員コメントです。


◼︎コンセプト
テーマ:風が流れるように、境界に流れるタイルの土間
おおらかなタイルの土間を共有する、整骨院と住まいの提案です。この土間は、ご主人が営む整骨院の待合スペースでありながら、上階で暮らす家族のための玄関でもあり、時には奥さんが手作りお菓子をふるまうカフェにもなります。人が行き交う土間のタイルは、優しいパステルカラー3色を選んでヘリンボーン張りで仕上げました。タイルの色彩と木のぬくもりで包まれた空間は町に溢れ出し、ここにしかない整骨院のあり方と暮らしの物語を紡いでいきます。 


◼︎審査員コメント(五十嵐久枝 氏)

たっぷり木の温もりを感じるインテリアと建物。柱も壁も天井も建具も床もオール「木」を使用している。年月と共にその味わい深さも増していく様子を想像してしまう。その「木」に対して、というか、共にある広々とした土間のタイル。優しいパステルカラーのヘリンボーン張りであるが中々大胆な選択である。個性的な組み合わせが、建物の中から屋外まで緩やかな繋がりをもたらせている。ここでは人と人との関わりが穏やかであると感じさせる何かを持っている。整骨院とカフェと住宅の融合に良好な解の一つであると感じた。 



これからもタイルと向き合い、空間づくりに活かして行きたいです。


良介



 

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本日は、新築住宅「掛川の家」の地鎮祭でした。
お天気に恵まれて、まさに地鎮祭日和!
世の中は高騰で大騒ぎで、建築業会もその波の中、変革の時なのかなと思っています。
みなさんの協力を得て、なんとかこの日を迎えることができました。 
縁側と大屋根のある、自然素材豊かな木の家になります。
楽しみです!

良介




 

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ピンクと木の外壁がとても可愛らしい「馬渕の家」
内部空間も、とっても良い感じになっています。
床がスキップして移り変わる景色、木のぬくもり、空間のつながりと関係性。
工事は外構と最後の手直しを残すのみとなりました。あともう一息!



今回改めて、住まいは人と人との濃密なコラボレーションで出来上がるのだなぁと思いました。
外壁の色や壁紙の色、内装の雰囲気や選ぶ照明器具・家具など、施主さんと一緒に考えて、選択を一つ一つ積み重ねてつくっていきました。
作家として良いのか悪いのか、僕らは二人とも性格的に独りよがりになる造り方はできないみたいで、建築の方向性を提示したら、あとは施主との対話と感覚を信じて造っていきます。現場で直感的に良いと思ったものは方向転換して取り入れます。出来上がったものがたとえ設計の最初に見えていた景色と違っていても、それは心地の良い違いであり、常に発見と喜びが勝ります。建築に正解はないから、できたものが正解なんです。

設計士としての一番の喜びは、建物が僕らの手を離れた後に家族と共に成長している姿を見る時。
住まいは住んでからも、長い長い道のりです。


良介




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この度、井川の「限界集落」再生のための活動メンバーに加わりました!

その名も「安部元眞顕彰会」

むかし井川を納めていた武士である「安部元真」のお墓を世に広めることが目的の一つで名付けられたのだとか。

僕自身知らなかったのですが、既に先輩方が井川の名刹(名高いお寺)の保全や集落再生のために、募金やクラウドファンディングを通して活動されていました。 

集まったお金でまずは、安部元真をはじめとした江戸時代から残るお墓に看板を立てて整備し、その歴史的価値を広く知ってもらうこと。井川の魅力を広めてるための幅広い活動をしていく予定です。


実はこの安部元真をはじめとした江戸時代から残るお墓は、青木家がずっと管理してきたものなのです。
僕も、数年前に亡くなったおばあちゃんや父と一緒に何度も掃除をしたことがあります。
歴史やルーツも知らずに、、
守る事しか考えられなかった僕らですが、こんな素晴らしい活動を起こした人達がいたことを知り、ぜひメンバーに加わりたいと思った次第であります。

自分にしかできない関わり方があるはず。
今後の活動に期待していてください!


青木 良介


 

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設計事務所なのに、最近お茶農家の日記みたいになってしまいすみません!

今年も元気に井川でお茶摘みしてきました。 
5月になって、お茶っぱがこんなにみずみずしくなりました!
今年も「みるい」お茶を摘むことができました。


近年ずっと、井川のお茶摘みをイベント化できないかなと考えていますが、なかなか話が進まず、、来年こそは。

お茶の管理はなかなか重労働です。
年間を通して面倒を見なければなりません。
あと何年できるだろうと不安も覚えますが、先代から受け継がれているお茶畑を守りたい一心で続けています。
また来年も元気にお茶摘みができるといいな。


ちなみに、設計活動の方も頑張っていますので、皆様ご心配なく!


良介


 

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いろいろな建築のプロジェクトが進んでいる中、
井川にはお茶の手入れで定期的に通っています。
先日は葉の表面を少し刈り上げて、肥料も撒きました。
今年は身内だけではなくて、わいわいオープン参加にしようと考えています。
お茶摘みしてみたい人、井川に興味がある人は是非お声がけください^ ^
何か建築的な視点でイベントもできると良いのですが。
5月下旬頃になりそうです。


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幹線道路沿いに建つポップなカラーのワンルームアパート
永楽町アパートメントが竣工しました。 
後日、ホームページにもアップします^ - ^ 



 

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永楽町アパートメント、もうすぐ竣工です。
外観アクセントの黄色い壁をきっかけに、内装もポップな感じにしてみました。


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今回、洗面所やトイレにはデザインクロスを選んでいます。
実はこれらのクロス、別物件の馬渕の家の施主さんの影響でして
これまでうちの建物では柄の壁紙はあまり使ってこなかったのですが、これはとても良いものですね!
お手軽に空間の雰囲気を変えられますし、空間づくりの選択肢がグンと広がります。
今は各メーカーからデザイナーさんデザインのクロスが色々ありますし、耐久性や吸放湿性などの機能的な面も昔より進化しているようです。
その家、その建築ごとの個性やコストバランスを考えながら、これからも新しい空間表現を開拓していかなくては。


良介


 

2022年始まりました。
もう2年近く、コロナ の世界が続いています。
振り返ってみれば昨年はウッドショックがあったり、資材が高騰したりと建築業界にとっても大変な一年でした。
そのような中でも、その都度改善策を考え、止まらず、ポジティブに、設計活動を続けさせていただいております。
ホームページに昨年竣工した「折り上げ屋根の家」の写真をアップしましたので見てくださると幸いです。


青木設計事務所の2022年は、昨年から引き続きの物件も含め濃密な一年になりそうです。
これまでお付き合いのある方々、これからお付き合いのある方々
みなさま、今年もどうぞ青木設計事務所をよろしくお願い致します。


令和4年1月5日
青木設計事務所 青木信浩 青木良介





 


画像は着工したばかりの「明王寺書院庫裡再建工事の屋根構造軸組のモックアップです。
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切妻屋根が直行する隅木(谷部分)の軒先納まりの模型です。
軒桁・登り梁・隅木・母屋・垂木・幕板・その他羽柄材と各部材が絡み合います。
プレカット施工図の打ち合わせした直後に大工さん自ら造ってくれました。
その意気込みをひしひしと感じ頭が下がる思いです。
このモックアップにより図面では描ききれない、机上の打ち合わせでも分かりかねる事が
浮き彫りになります。 
本来の物造りはこうした地道な行為の蓄積と思います。
建築は、数多くの人達が関わる営みです。
職人はもとより監督さん、それを担う事務方、役所の人たち、建材メーカー、
それらを運搬処分する人達と 数限りない多くの方の支えのもと一つの建物が完成します。
そのためには、完成時に建築主をはじめ皆が誇りに思えるような
そんな気持ちに少しでも近づけるように、
私達も工事に携わる一職人として日々努力研磨しなければならない思いです。

今年も一年が過ぎようとしています。
昨年来から続くこのコロナ禍を契機にこれまでの様々な価値が見直されています。
住まいも同じことが言えます。
リモートワークが増えることで家族関係に衝突が起こることも報じられています。
これまで良しとされていたことが一転して否定されるとすれば、
生活自体を見直すことも必要であり、
住まい方自体を再考しなければならない時代かもしれません。

また、世界的な課題として脱炭素社会の実現が取り沙汰されます。
温室効果ガス排出を減らすために建築に携わる 者として、
積極的に取り入れることは大事なことです。

本質は何か?それは建築に限らず あらゆるものに通じる事で、
そこを見失う事なく仕事に従事していかなければなりません。
そんなことをあらためて感じさせてくれた一年でした。

つたないブログですが、こうしてアクセスして下さる方々に感謝の念が絶えません。
皆さま、良いお年をお迎え下さい。
そして、来年が皆様にとって良き年でありますように。

来たる2022年においても、
青木設計事務所をどうぞよろしくお願い申し上げます。


                       令和3年12月31日
                       青木設計事務所 青木信浩 青木良介 

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