青木設計事務所の建築ブログ

静岡を拠点に活動する青木設計事務所のブログです。 家づくりをしながら考えていることや実家の井川のことなど 日々を綴ります。

2016年01月

多くの方々に協力してもらいながらタイルや器を集め、暖炉まわりの壁にモザイクタイルアートを施しています。暖炉まわりの空間を一年中楽しめるように、テーマは「四季の箱庭」としました。 


IMG_3196この寒い中、お施主さんも親子三人で参加してくれています。


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僕は言い出しっぺなので必死(笑)


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nobuさんも老体に鞭を打っての参加



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お施主さんのご両親やご兄弟、職人さんたちも参加してくれました。
今後もこの壁が人と人とを繋いでくれる予感がしました。


人間味があって、あたたかい、魂が吹き込まれた建築をつくりたいです。


Ryosuke


 

外壁に仕込まれた開口部のひとつで、壁と一体となっているところが通常の建具とは違います。
戸を開けることなく風を通したり、光を取り込んだり、外の景色を眺めることのできるすぐれものです。
田舎のお寺の外便所の小窓にさりげなくしつらえてありました。
思いがけぬところで発見したため、驚きと感激で写真におさめました。

このような技術の継承が絶えないように、
設計に取り入れ守っていくことも建築に携わる者の務めと思います。


閉じている状態:外からも内からも視線は閉ざされています。
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開いた状態:光が漏れ、風が通り、外の景色が垣間見えます。
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ディテール:詳細部分です。
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nobu


Camera Roll 20160117

以前、モザイクタイルの壁の材料として、陶器の欠片を提供してくださった陶芸家の近藤さん。
ずっとご無沙汰していたのにも関わらず、先日訪ねた際にあたたかく迎えてくださりました。
お会いできなかった間も、ありがたいことに壁に使えそうな陶器の欠片をわざわざストックしてくれていました。
長い時間、僕のことを忘れずに想ってくれていた事が、何より嬉しかったです。
もちろん頂いてきました。

陶芸の話はもちろん、素材の話や茶道の話、それに新国立競技場の話までして、刺激的な時間でした。
「60歳を過ぎて、ようやく茶碗が作れるようになってきた」という言葉には特にグッときました。
肩肘張っていた若い頃にはできなかったものが、今は作れる、と。
そんな境地に辿り着きたいものです。


下の写真は近藤さんのアトリエから住宅へ続くアプローチ。
積まれた薪の存在感もすごいのですが、地面には陶器の欠片が敷き詰められていて、歩くたびにシャラシャラと乾いた音が鳴るんです。これがやたらと心地良い響きを持っていたことに帰り際になって気づいてしまい、また長居してしまうのでした。




Ryosuke



2016年最初のブログです。
今年の青木設計事務所の目標は「元気に仕事をする」です。 
元気があれば、何でもできますよね!積極的にいきます。
よろしくお願い致します。
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井川湖に光が射す


青木設計事務所 青木信浩 青木良介

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