青木設計事務所の建築ブログ

静岡を拠点に活動する青木設計事務所のブログです。 家づくりをしながら考えていることや実家の井川のことなど 日々を綴ります。

2020年03月

住宅に限らず建物を設計する上で、建築主の要望とは無関係に風土を活かすと言う考えは、建築士が共有する一つの方法論です。
建築設計にとって、その土地の歴史、伝統、文化、気候、そして周辺環境を考慮することは、ごく一般的に行われる設計行為です。

これに対峙するものとして ハウスメーカーや設計施工で販売する規格住宅、プロトタイプの住宅があります。敷地の形状に制限されるものの、最近では意匠性のある安価な住宅が進出しています。
そこまで敷地や周辺環境を考慮することなく、予算とプログラムが一致すればスピーディーにどこにでも建てられると言うものです。

そこで、それら規格住宅のプロトタイプと設計事務所が個別に設計することの違いが問われることになります。設計事務所にとって予算はもとより、敷地環境、地形を活かす、土地に根ざす、といった風土を読んでの独自のプログラムの提案が重要となります。

狭小と言われる敷地では、閉鎖的にならないようにプライバシーを保ちながら周辺環境を取り込むことや、周辺環境に開く住まいを考えます。余裕のある土地では、敷地を超えて周辺環境に溶け込むようにその可能性をどこまで追求できるか。
携わる敷地に同じものは無いので、その時折の風土に根ざしたプログラムは、携わる建築士の創造力に委ねられます。もちろん、建主の個性を反映させながら。

 何がその居心地の良さを担ってくれるのか?
 建築主がどんな暮らしを想像できるのか?

それらをどれだけリアルにプレゼンする(想像させる)事ができるかが求められます。
ここに設計事務所のアイデンティティー「独自性」があります。
その固有性、独自性を依頼主に理解してもらうことが大前提となります。

このブログやインスタグラム等を通して、私たちの物事に対する姿勢に共感や興味を持っていただけたら幸いです。

 

nobu 

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お彼岸だったので井川に行ってきました。
春の空の下、木漏れ日の中、龍泉院まで続く階段を登り
いつものようにお墓掃除とお墓参り。
由緒あるお寺の造りに改めて見入ってしまいました。



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お寺からの帰り道に見えた井川湖
水が少ないですが、相変わらずほっこりする風景です。
ずっと変わらない風景であってほしい。


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5月のお茶摘みに向けてお茶刈りもしました。
運動不足の身体には、これが結構きついのです。
機械を持つ腕はプルプルして、次の日は安定の筋肉痛です(笑)。
今年も家族親戚が集まって、みんなで手摘みする予定です^ - ^


そしてそして今年は新たな仲間と一緒にとある井川在来の作物を育てる予定。
収穫に合わせてイベントも考えていますよー!
井川の良さと建築を掛け合わせた場を提供する予定。
井川に興味のある方は楽しみにしていて下さい。
定期的に告知していきます!


良介




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3月8日(日)9日(月)
ひかり市民センター・園庭カフェにてモザイクタイルワークショップを開催しました。
こんな時期だから直前まで中止にしようか迷ったけど、準備できることを最大限準備して開催に踏み切りました。参加していただいたみなさん、本当にありがとうございました。

30以上のタイルのコースターと、アクセサリー、フォトフレームができました。
写真を眺めているだけでも楽しいです。
みんなそれぞれ個性的ですよね。
今回、ひかり市民センター長の原大介さんが作ってくれたオリジナルのコースターの型に無限の可能性を感じたので、またコラボしたいです。


モザイクタイルって不思議なもので
それぞれが選んだ集合体はまるで
その人自身のようにも見え
気持ちが乗り移った生き物のようでもあります。

今頃それぞれ作ったものが
生活にそっと彩りを与えてくれるものになっているといいな。

落ち着いたら、また開催しようと思います。

良介 

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