ピンクと木の外壁がとても可愛らしい「馬渕の家」
内部空間も、とっても良い感じになっています。
床がスキップして移り変わる景色、木のぬくもり、空間のつながりと関係性。
工事は外構と最後の手直しを残すのみとなりました。あともう一息!
今回改めて、住まいは人と人との濃密なコラボレーションで出来上がるのだなぁと思いました。
外壁の色や壁紙の色、内装の雰囲気や選ぶ照明器具・家具など、施主さんと一緒に考えて、選択を一つ一つ積み重ねてつくっていきました。
作家として良いのか悪いのか、僕らは二人とも性格的に独りよがりになる造り方はできないみたいで、建築の方向性を提示したら、あとは施主との対話と感覚を信じて造っていきます。現場で直感的に良いと思ったものは方向転換して取り入れます。出来上がったものがたとえ設計の最初に見えていた景色と違っていても、それは心地の良い違いであり、常に発見と喜びが勝ります。建築に正解はないから、できたものが正解なんです。
設計士としての一番の喜びは、建物が僕らの手を離れた後に家族と共に成長している姿を見る時。
住まいは住んでからも、長い長い道のりです。
良介